神代の罠
F 神代は大いに妙なる神を幽冥主宰大神の下に誘わんや
これもちょっと悩んだ。
幽冥主宰大神は大国主大神だから大国主がいることは必須条件だ。
となると、候補地は3箇所となる
1) 出雲大明神
大いに妙なる神は大明神だと思って構わないと思う。
出雲大社の祭神は大国主だから大国主の下に大明神がいるからそのまんまのような気がする。
この神社はとてもマイナーでNETで由緒を調べることができないのだが、気になることは出雲とつけば大国主が必ずいるのかどうかということだ。
なんせ頼りになるのが地図に書いてある神社名だけだ。
現地調査したところ出雲大明神は八幡宮と書いてあり現地でも大国主がいるかどうか良くわからない。
NETで調べてみると他の出雲大明神の祭神でスサノオというのもある。
結局この神社に大国主がいるのかどうかはわからずじまいだった。
大国主=出雲というのもちょっと無理のような気がする。
さらに岡山県神社庁のHPを見ると出雲大明神という名前は無く八幡神社となっていた。そこで別の地図を見たところ
ちず丸 ―――― 出雲大明神
mapfan ―――― 出雲神社
ゼンリン ―――― 出雲神社
となっているのだ。これでは大明神が見つけられない。
「市販されているもので充分です」というルールからするとここを選ぶのはちょっと苦しい。
そんなところをポイントにするはずが無く、おそらくトラップだと思われる。
(しかしあとから考えると「充分です」というのが僕にとってのトラップだった。どれかひとつの市販の地図に大明神とかかれていればOKなのだから)
2) 足次山神社
ここの祭神は阿須波大明神である。
NETでは、この「大明神」と「出雲」までは発見可能だが大国主まではわからない。
現地調査してはじめて境内社に大国主大神と事代主大神が一緒に祀られているのがわかる。
表現では大明神を大国主の下(もと)に誘わんやとなっているのだが、境内社と祭神との関係をどう見るかということだ。
また事代主大神も大明神と言われることがある。
3) 金切神社
最初「神代」は神代町のトラップだと思っていた。
あまりにそれっぽいからだ。
しかしここはNETで「大明神」「大国主大神」さらに「神代(町)」まで発見できる。
岡山県神社庁のページによると
「後冷泉天皇の康平5年(1062)領主橘氏高に願い出て金山彦命・素戔鳴尊・大己貴命を勧請し、金切大明神として奉斎した。」
となっている。
祭神の大己貴命はいうまでも無く大国主大神でさらに所在地が神代町だ。
「神代は大明神を…誘わんや」でまさにぴったり。
祭神3人合わせて大明神となっているのだが、大国主が他の二人の神を誘って大明神となったとも考えられる。
やっぱりここが第1本命だ。
というわけで
本命 ◎ 金切神社 対抗 ○ 足次山神社 中穴 ▲ 出雲大明神
ということにした