江戸開府四百年宝探しが終わって
宝探しイベントについて
今回、アンバサンド主催の江戸開府四百年宝探しはASAHIさんとネコバンの勝利で幕を閉じた。
ネコバンはこれで大宝ゲット4連覇となる快挙となった。
吉備伝・蒼い光・吉備伝2・江戸と合計350万円のゲットで、まねくちゃんにいたっては5回目のゲットとなる。
なぜネコバンが強いかということについては以前もこのHPで述べているのでさらにことさら書くつもりはないが、それにしても4連覇となると自分を含めネコバン以外の人がなぜ負けたかということについても触れてみたい。
まず、自分のことについて考えてみることにしよう。
こういったイベントがあるとなると、宝が江戸にあるとなると発見するには僕の住む広島県から当然東京まで行かないといけないわけだ。
今回僕は11月中旬に一度、12月初旬に一度、東京出張の際に数時間ずつなんとか時間を工面した。
もちろんそれだけで見つかるなんて思っているわけではなく、探索ではなく情報収集のためだ。
楽しみで調査しているわけで、そこに大きな見返りは期待しないですむのが気楽だ。
自分自身の出費は地下鉄代くらいだから・・・
もちろんその調査で確証をつかんだら、自腹で探しに行こうとも思っていた。
もしもある程度の自信がつけば、東京の知人に頼み探索に行ってもらうつもりにもしていた。
しかし、現実には12月初旬の調査時にはある程度の推測はしていたものの、確証をえることや自信を得ることもなく、その後のヒントの更新で推測していたその場所は簡単に覆されることとなった。
その後古文書が解けても、その時点で昨年はもう東京への出張予定はなく、もうあきらめムード
わざわざ再調査に自費で行く気もなかった。
お正月の二日、宝が見つかったと聞き、「ああそうか」とそういう印象でとくに悔しさも無かったのだが、覇者がネコバンと知り宝探しの厳しさを改めて思い知った。
ネコバンの宝探しに対する取り組み方はよく知っており、結局これを越えるグループは関東にも無かったのだと実感したのだ。
実力があるものが勝つ。真剣にやってるものが勝つ。
結局彼女たち以上に本気で宝探しに取り組んでいる人はいなかったに違いない。
僕は今回あわよくばと思って江戸に参加していたわけだが、残念ながら実際のことをいってこんな考えで大宝が取れたためしはないのだろう。
でもこの宝探しイベント自体は十分楽しませていただいた。それはそれで満足している。
そして、結局僕のような考えの人が大半だったに違いない。
とくにこういったイベントの問題は検索やパズルも解くことも重要だが、現地での調査が決め手になることがおおい。
全ての情報がNETにあるといったほうがまれである。
その情報を得るためにどういった手段をとっていくかということになると、やはり人にたよらず自分で探して歩かないと納得できる情報を手に入れることはなかなか難しいと言える。
そういった意味で、現地に近いところに住んでいる人は多大な地の利というのがあるはずである。
ネコバンはそういったハンデを乗り越え(ASAHIさんの協力を得)それを上回るパワーで精力的に謎解きをおこなったに違いないのだ。
ほんとに素晴らしいと思う。
ただし、そのためにはその数人のメンバーとその人たちの延べ時間と延べ金額を犠牲にしていることは当然で、それなりの投資を行っているという見方もできる。
数人が東京に移動するだけでそれなりの費用がかかると言うことは明白で、メンバーが多ければ多いほど見返りは少ないものになると同時に、コストは上昇することになる。
それにより宝探し自体がハイリスク・ローリターンなお遊びになっていく。
ネコバンがゲットするたびにそれが顕著になっていっているのだ。
彼女たちの手元に残った賞金というのは実際いくらくらいなのだろうか・・・
わざわざ一度の探索に一人当たり数万円をかけて数度探索しないといけないとなると、それだけで二の足を踏んでしまうと言うのは誰しもだと思う。それだけ価値のある楽しみということが納得できないとなかなか投資はできない。
俺は完全に解けてるから一度の探索でゲットできるという人がいるかもしれない。
しかし実はいくら問題が解けていてもそれで<発見に絶対の自信がある>という人はまず探索をしたことの無い人だ。
僕の場合は今回東京ということで当初から可能性がさほどあると思っていたわけでもなく、広島→東京という距離から自費で調査および探索することは最初からほとんど考えていなかったわけだが、その分リスクは少なく純然たるパズルを解くお遊びだけになっていたきらいがある。
(それはそれで楽しめるのがこういったイベントのいいところなのだが)
ただ本音ではいくらか色気を持っている。
もしかしたら偶然ゲットできる可能性もあるかもしれないという気持ちがどこかにあるからこそ出張中になんとか時間を作り街を何時間も歩いたりでき、そういうふうに宝探しに駆り立てられるというのは紛れも無い事実である。
ところが先述したように、あわよくばという考えでお宝をゲットするなんていう甘い夢を見ること自体所詮無理だということを今回またネコバンのゲットにより打ち砕かれた気がしたのだ。
「100万円お宝探し」というイベントは響きは一攫千金そのもので、より大いなるロマンを僕たちに与えてくれる。
ところがこのイベントを知れば知るほど<一攫千金>とは程遠いものだということがわかってくる。
運が良けりゃゲットできると言うものではないということがだんだんわかってくるからだ。
赤城山の徳川家の埋蔵金を発見するために資財を全て投げ打ったひとがいるが、その人にとって埋蔵金探しは大いなるロマンだったわけで、純粋に一攫千金の夢を見ていただけだ。
その夢を見る気持ちと同じ気持ちでみんな参加してはいないだろうか。
実は僕はHPの中のお宝のページのタイトルをもともと<一攫千金>と名付けていた。
しかしこれはすぐに<臥薪嘗胆>に変更するとこにした。
その理由は一攫千金と言う言葉が相応しくないように思えてきたからだ。
NET宝探しは仮にゲットできなくても、これによって仲間も出来たり、本当に楽しいものだ。
本当に長く続いてほしい。
また、これに対するアプローチの仕方もいろんな方法がある。
大勢でグループを組んで楽しく謎を説いていく方法もあるし、お金目当てで自分を信じてがんばるのもいい。
その中間もいい。
僕はやはり今後も<一攫千金>の夢を僅かであろうとも追っていきたいとおもう。
ここでまたネコバンのゲットの話に戻るが
心配なのは、スポンサーサイドから見た場合(先ほどとは矛盾しているが)こういったお宝探しイベントは宝くじのように誰でもあわよくば100万円を手に入れられることができるものじゃないといけないんじゃないかということだ。
とにかくネコバンの5連覇だけは阻止しないと、100万円お宝イベントがまさにネコバンのためにあるというように思われやしないか。
それによってお宝イベントの参加者が減ったりしないだろうか。
ひいてはお宝イベント自体が今後中止といったことになりはしないだろうか。
もしここまで読んでくれた人がいて、この考えに同意してくれる人がいるならば、
是非奮起してwindeyeは絶対に俺が取るんだというネコバン以上にヤル気のある人が少しでも多く現れることを望みたい。
なお、決してネコバンに対して参加するなという意味で書いているのではない。
もしも僕がネコバンだったらだれになんと言われても次も狙う(=宝探しを楽しむ)というだろうし、不参加は期待しない。
だいたい黒猫ちゃんやまねくチャンは人間的に好きだし、もちろん恨みにもなんにも思っていない。
でも悔しいじゃん!全国のハンターが束になってもネコバンには勝てないなんて。
正々堂々とネコバンが敗れることを僕は期待したいなぁ。
で、負けたら次はまねくチャンが謎作家になるっていうのはどうかな? ^^;
昔のアンチ巨人みたいなもんだ。
みんながんばろうぜ!