お宝探索日記

蒼き光の中で
  
1.ほらGuys結成!
それはH14年夏、吉備の国伝承が惨敗のままおわり意気消沈していたころのこと、
突然ののんパパ氏からの連絡。

  パパ 「こんどのwindeye拓也と3人でくまないか?」
  はじめ「そうだなぁ、構わないけど・・・」
  パパ 「拓也にもきいてみてくれよ」・・・・・

僕の頭にちょうど1年前のことがよぎった。
H13年の秋、同じくwindeyeの「紅の詩」で拓也とN氏と3人で組んで戦ったときのこと
まさにお宝の真上数十センチというところで発見を逃してしまうという苦い経験。
橋の裏を覗けという指示を出していたのに・・・
しかしながらそんな敗北も、実は僕には大きな自信になっていた。
(あのときは楽しかったな)
(ところで、Nさんはどうしてるのかなぁ・・・)
そのときにチームを組んだN氏とはそれ以来連絡をとっておらず、音沙汰もない。
対して拓也氏とはまれにプライーベートで酒を酌み交わす間柄である。
紅のときには彼の英知と人脈がとても有効に作用し、大宝ゲットあとわずかのところまで至ったのだった。彼と再度組むのは問題ないだろう。

windeyeは全国だから行動力が問題。
フットワークのかるいのんパパさんと検索の達人ひろママさんが新しくチームに参加することは僕にとっても拓也にとってもメリットは大きいにちがいない。
とにかく拓也と連絡をとってみよう。
気難しい拓也がなんというかだな・・・・

  はじめ「・・・・ということなんだけど、どうだ?俺としてはパパはまあおいといても
       あの広島の赤い鳥を早々と見つけたひろママさんが加わるというのに
       魅力を感じるが」
  拓也 「いいぜィ!」
      「確かにパパはどうでもいいけどママさんの加入はおおきいかもな・・・」

と、あっさり新たなチームが決定。

この時点で(僕が距離が離れているせいもあり)はじめも拓也も一度もパパ・ママと面識が有ったわけではなく、あくまでメッセ上でのお付き合いだけというかたちである。
そしてすこしして、ひろママさんからメッセが入った

  ママ 「ねぇ。チーム名はどうする?私は”吉備ガキ隊”がいいなぁ」
  はじめ「えええええ!それってシブガキ隊のパクリか?」
  拓也 「♪ないないない、知恵がない、ないないない金も無い、
       ないないないでもやめられない・・・♪」
      「ふざけろ!」
  ママ 「そんなぁ・・・まねくさんはこの名前がいいって言ってくれたのに・・・
       でも、すぐこの歌が出るなんてもしかして拓也くんって同世代?」

と、大ブーイング。実際チーム名決定までの道のりはとても遠いのだった。

「はたの」「サークルMe」「鬼火連盟」等いろんなチーム名のアイデアは出たものの
結局チームワークが良いためになかなか意見がまとまらず、
最終的に4名各自がアイデアを2つずつ出し投票することに決定した。

そして出てきたアイデアは
「吉備ガキ隊」「無限」「ほらGuys」「GOIN’」「鬼火伝」「吉貧花」「K−VIP」「ROK」
以上8つである。
(ちなみに全員の名誉のために誰がどれを考えたかはあえて伏せておくことにする。)
尚、この「ほらGuys」の由来だが、それは
  ママ 「拓也君ってナイスガイなんだってね」
  拓也 「いえ、ホラガイです」
という会話に端を発している。
まさにこれまでの吉備では最終的に拓也もはじめものんパパもホラガイだったので、
聞いたとたんに僕は大笑い!

そして投票となり無事3票をあつめた拓也案の「ほらGuys」に決定!
めでたく「ほらGuys」の誕生とあいなったのである。
2.江戸の敵を長崎で
というわけで「ほらGuys」という名前を決めるために「ほらGuys」は膨大な時間を費やしてしまったのであるが、その間windeyeが待っていてくれるはずもない。
問題の写真公開が9月17日。チーム名の決定は翌18日。
まぁどうせすぐに見つかるわけはないとたかをくくっていた僕ではあったが・・・
しかしのんパパと拓也のやってることといえばなんだ・・・
挑戦状」!!!

もともと吉備の国伝承を他県の猫番にゲットされた悔しさもあったのかなかったのか・・・
もう問題がでたというのに岡山県人のこの二人はそれに見向きもしない。
パフォーマンス好きののんパパはいの一番に吉備の公式オフ会で猫番への挑戦状を読み上げることを起案し、拓也はそれに向けて文章の作成に取り掛かっていた。

「江戸の敵を長崎で」この言葉は拓也から偶然に出てきた言葉だった。
まさかほんとうにのんパパお気に入りの黒猫ちゃんの地元である愛知県にお宝が眠っているとはそのときには思うべくもない。
だいたいのんパパは女と見るとみさかいないなく鼻の下を伸ばし何でもしゃべっちまうからいけない。特にお気に入りの黒猫ちゃんともなればあの「キツネ岩」を教えたのもやむを得まい。

そんな間にも一番戦力になるひろままさんが検索能力を発揮!
いち早く絵皿を発見し、李白から白帝城(犬山城)を発見しそしてらくだ岩にライオン岩。中部モードに向かっていた。そしてあの絵図の「犬・猿・鹿・桃・栗・宝」全ての文字が犬山を指しているとわかってからは、ほらGuys全員一致でピンポイントの特定にはしることになる。
問題の地図 ほんとの地図

時を同じくして、吉備の授賞式とオフ会である。
オフ会での挑戦状をたたきつけるパフォーマンス!
きっとパパは満面の笑みを浮かべていたことであろう・・・
そして「江戸の敵を長崎で」
この言葉は猫番にとっておおきなプレッシャーになったということは、後日聞いた話である。
偶然とはいえ拓也の最高のタイムリー!
しかしほらGuys拓也の活躍はこの時点で終わりになるとは・・・・
「てめーちっとはしごとせーよー!!!」

3.犬山へ
場所を犬山と特定したほらGuysは早速ピンポイントの割り出しに入った。
(問題の写真)
問題の図中の宝というポイントには「宝積寺」という地名があるのでこれが宝の位置とは考えづらい。となると大宝があるのは猿熊という字の後ろにある「勾玉」のような指輪がおいてある地点。
これまでwindeyeの問題の例をみるとかならず無料で入れる公園に宝はある。
第一候補地はたやすく「ひばりが丘公園・小野洞砂防公園」ときまった。

さっそくひろママが現地の役場に電話をして資料を送ってもらうように手配。僕と拓也は別々に現地の近くの友人に調査をしてもらうように人を繰り出した。
なんといっても見つけたものが半分の50万を手に入れ、見つけられなかったものは1/4の25万という取り決め。
水面下で別の人間が動き始めていた。

ほらGuysの次の課題としてはピンポイントを表すであろう「天、海、○土、○木土」の図の解析だだった。
数日して、僕の名古屋の探索部隊から連絡。
ひばりに土が丸く盛ってあるところがあり怪しいとのこと。砂防に木の丸いベンチが数箇所。あと○土から一直線に並んだモニュメント。階段の上のモニュメントなどの報告と写真が届く。
そしてのんパパよりこれらの公園の地図が手に入ったと連絡。パパとママは初回の現地探索に行くこととなった。

天・・・・高いところ、ひばり
海・・・・広いところ、水のあるところ  と考える
この時点での大宝の本命の場所は先ほどの○土とベンチの○木土を結ぶライン上にある砂防公園の青い色のダムもしくは二つの公園を繋ぐ橋のあたりだ推測した。

拓也が全部惑星の名前だなぁ・・・と言っていたのはその時はもうみんな忘れていた。
これがあとから考えると第一のミスとなる

そして、パパママは探索に犬山に行き、いろんな情報を手に入れる。
パパからの報告によれば
「想像の場所は探索したが何もない。ひばりで黒猫氏に遭遇。前回の覇者SONS氏がすでに探索にきてしらみつぶしにしている、写真などを撮って帰る」とのこと。
パパは帰岡後、写真をきれいにまとめ僕や拓也に情報を流してくれた。

ピンポイントの図のことは不明のまま二度目の探索に・・・・
二度目の探索はパパママコンビと僕が別々に出動予定。
パパはあくまでひばりと砂防が怪しいと言っていたのだが、僕はそこはパパに任せることに。
「黒猫やSONSがもう探しているとなるとひばり・砂防じゃないかもしれない・・・」
という思いが僕にひろがっていた。
これが結果的に第2のミスとなる。パパを信用するべきだったのだ。
しかしこれには伏線が二つあった。

一つはこの公園が宝積寺から見てモンキーパークの裏側じゃないこと。この公園は正確には鹿尾山の裏側といったほうが近いのだ(地図参照)
そしてもう一つはモンキーパークの南に善光寺公園というのがあり、そこに二子山部屋が名古屋場所の際練習するという土俵があったからだ。まさに○に土!
但しここは、「ひばり」ほど公園としては整備されていない。

これまでの出題傾向では家族で遊べる公園というのがあるので、それにはひばりの方がマッチするのだが、そちらにはのんパパが行っているということでパスだ。

そして忘れてはいけないのは、僕はのんパパや黒猫ちゃんと一度も会ったことが無かったので、僕は彼らと会うのに気おくれしていたということ。また、一緒に行っていた連れも遠慮がちだったことである。
4.現地探索
10月12日、僕は夕方から犬山に向けて出発。約4時間でひばりが丘公園に到着した。車の中で夜を明かす。
夜が明けてまずひばりと砂防の位置やレイアウトを確認し、とにかく景色を頭に焼き付け、写真をとりまくる。
この公園を深く探索する気はない。
土に○の丘、木・土に○のベンチ、一列に並ぶモニュメント、リス、などを確認。
ゆっくりしてると黒猫やのんパパがやってくる。
適当に切り上げて、善光寺に急ぐ。

善光寺に到着。お賽銭を気持ちだけして土俵にいそぐ。
土俵に到着するとなんと建物の色が青色!
「土は蒼に映る」だったよな。まさに「土に○」とこの二つがマッチするじゃないか!

もう一つの「木土に○」を探す。
木曽川を望む展望台に木の模様の入った丸いテーブルを二つ発見。
木曽川の蒼い流れに映っている。
「まあこれを木土○といえなくもないか・・・」
となると、あとは「天」と「海」
「海は木曽川から通じるとこじつけるとすると天は頂上の広場かな?」
頂上の広場をくまなく探索
しかしこの広場整備がゆきとどいておらず広場自体も草ボーボーだ
くっつきむしの攻撃ももろともせず木のあいだにも入って探すも手がかりなし。
あきらめていったん車に戻る。ズボンに山ほどのくっつきむしが・・・
これを取り払うだけで10分くらいかかった。
そういえば広島の赤い鳥の探索のときもそうだったな
ということは宝があってもおかしくはないが・・・・
しかしwindeyeにしてはこんな公園は不相応
子供の遊び場がないし

次の目的地の桃太郎神社へ移動
桃太郎神社は木曽川沿いの桃太郎公園と付随しており子供の遊び場がある
ここへたどり着く前に不老滝を発見!
まさに望魯山瀑布だぜ
ここは写真の指輪の位置にはならないだろうが、念のために木土○を探してみた
丸いものといったら神社脇の土の砂場と河原にある木の模様の丸テーブルくらいか
どうも、ヒントとなりそうなものは発見できない。
なお、怪しげな秘法館なるものがあったが、目もくれず移動 (^^;

次に鵜沼の森に移動
土が蒼に映るポイントを探しに山の頂上の展望台を目指したが、山登りする距離があまりに長いので、挫折。
ライン下りの乗船場に向かう
純粋に観光とライオン岩など見てみたいと思っていたからだが
今度は船に乗りたくないというやからがいたのであえなく没!
川沿いのドライブを楽しんだ後
もう一度、本命のひばりが丘公園に戻ることにした。

午後になってひばりが丘公園に戻ってみると、駐車場にはなんと車を置くスペースがなくなっている!
公園には黒猫ちゃんやパパさん夫妻がいるはず。
顔をこっそり見てみたい衝動に駆られたが、連れの反対にあいそのまま犬山城へ
やはり探索へは探索メンバーといかなければいけない。
実際このときに遠慮せずに現地でパパと話をしていたら我々にもチャンスが有ったのだから・・・

そのころパパは現地で実際にいろんな情報を仕入れており、また一直線にならぶモニュメントの二つに丸い穴が開いていることに気づいていた。
そして後でわかったことだが、一緒に行った連れもそのことに気づいていたのだった。
ただ、上段の穴にはハチがいて中をみれなかったらしい。
僕は写真を撮って帰ることだけを考え、結局一人だけ気づいていなかったのだった。
一週間後にその話を聞いたときたちどころに○の謎は解けたわけだが、結果的にそのときではもう遅かった。
パパはその日、宝のすぐそばまで行ってわき道から出てきた人と話しをしたり、近くに長い時間いたらしい。
最終的にこのときにほらguysのチャンスがなくなったんだとあとから思った。
もちろん○の謎がわかったとしても見つけられるかどうかは別問題なのだが・・・

その後、僕は犬山城へいき天守閣に登った。
たしかに木曽川の水は蒼くきれいに見えた。
そして、向かいの山には善光寺の青い建物が見えた。
僕はその景色を心にとめて家へ向かったのだった。
5.振り返って
翌週は拓也が探索に行くスケジュールだった。
しかし、それを待たずしてネコバンの発見報告。
江戸の敵を長崎でとることは出来なかった。

ほらguysは勝負になる前に敗れ去り、あっけなくネコバンに返り討ちにあったのだった

原因は
1.チームワーク(情報交換)の不足
2.探索時間不足
3.資金の不足
ってなところか(あたりまえ?)

100万円ゲットを目指すにはもっと効率を上げる必要がありそうだ。
ほらguysの再結成はないだろうが、
次回のwindeyeはこの経験を生かしてちゃんと勝負ができるよう精進するぞ!

臥薪嘗胆だぜ