さるなしジャム考3
      (2008.6.2)
 

全国のさるなしジャムを比べてみよう



さるなしジャムを食べ初めてもう5年。
この”さるなしジャム考”ページも多くの人というわけではないがコンスタントに毎日見にこられる人がいて1万hitを越えた。さるなし(ジャム)の普及に少しでも役に立てたら幸い。
このページを見に来てくれる人のために今回は全国のさるなしジャムを集めて食べ比べてみることにした。

集めたさるなしジャムは6種類。(写真左から順)

・岡山県 新庄村「蒜山ワイン」製
・長野県 軽井沢町「沢屋」製
・長野県 楢川村「木曽物産事業協同組合」製
・新潟県 十日町市「結い」製
・福島県 玉川村「こぶしの里」製
・岩手県 軽米町「軽米町産業開発」製


とりあえずラベルの違いから

  内容量 価格 原材料 連絡先 (ネット注文)
(岡山)
 蒜山ワイン
155g

145g
(変更)
525円 さるなし
砂糖
オリゴ糖
ペクチン
クチナシ色素
香料
0867
-66
-4424
http://www.hiruzenwine.com/product-list/4

注)2009/1現在、さるなしジャムの出荷が再開されたとのことです

(長野)
 沢屋
    
270g
(Rサイズ)
900円 さるなし(国産)
グラニュー糖(国産)
0267
-46
-2400
http://www.rakuten.co.jp/sawaya-jam/431165/431199/

(長野)
 木曽協同組合
 
130g 630円 さるなし
糖類(グラニュー糖)
酸味料
0264
-34
-3888
http://www.kiso.or.jp/products/15/P50.html

(新潟)
 結い
 
150g
×3
2,800円
送料込
さるなし
グラニュー糖
025
-750
-2443
http://www.gotochi-soken.jp/navi/5000074/article/0054873.html
(福島)
 こぶしの里
160g 500円 さるなし(玉川村産)
砂糖
トレハロース
ゲル化剤(ペクチン・リンゴ由来)
酸味料
空芯菜
0247
-57
-3800
-

(岩手)
 軽米産業開発
 
160g 580円 さるなし
グラニュー糖
クエン酸
0195
-46
-4222
http://www6.ocn.ne.jp/~sarunasi/shopping/shopping.html

尚、「沢屋」製はSサイズ(125g,500円)のものもある。(前述)

さて、これらのジャムを食べてみるとどうなんだろうか。
実は実際に食べてみるとこれほどに違うのかと思わざるを得ない状況だった。
ひとつひとつコメントするのは控えるとして、まず色。



この写真で違いがわかるだろうか。
一番緑が濃いのは蒜山ワイン製、赤色がかっているのが沢屋製、黄味が強いのが軽米製、黒ずんでいるのが玉川村製だ。

  粘度 果肉・種の有無 甘味 特徴 備考 我家の人気度
(岡山)
 蒜山ワイン 
深緑 普通 普通 濃厚 クチナシ色素入
(長野)
 沢屋    
ピンク 柔らかい 果肉・種 やや少 淡白 -
(長野)
 木曽協同組合 
薄黄緑 ザラザラ
水分少ない
果肉・種 普通 ザラザラ
果肉たっぷり
-
(新潟)
 結い 
普通 普通 普通 -
(福島)
 こぶしの里 
黒黄緑 硬い なし 濃厚 トレハロース
空芯菜入
(岩手)
 軽米産業開発 
黄緑 柔らかい
糊状
なし 普通 酸味 クエン酸入

さらに粘度・果肉・甘味などもかなり違う。
なによりさるなしの風味の違いがあり、特に東北地方のさるなしは野生の味というか少し癖のある感じだ。
東北地方のさるなしジャムで気になったのが空芯菜やクエン酸。なぜこれらを入れたのかが良くわからない。

沢屋のジャムは以前よりも甘味が増した感じがする。木曽のジャムは果肉感は多い代わりにヨーグルトなどとは混ざりにくくて少し使いにくい。
我家の一番人気は蒜山ワイン製さるなしジャムで、次が魚沼の結い製のものだった。
蒜山のものは我家では食べ慣れているというのも大きいかもしれないが、一番癖が少なく味のバランスが上手く取れている気がする。粘度的にも使いやすい。
このあたりはあくまで私個人の主観なので、みなさん一度食べ比べてみられたらどうかと思う。

 

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