浦富にて

何年目になるだろう。
一度も欠かさず毎年夏に浦富にキャンプしにやって来る・・・
鳥取県岩美町浦富牧谷海水浴場

最初は先輩に誘われた。
キャンプなんてやったことなかった。

仕事におわれる毎日、家に帰ればテレビ・パソコンそして音楽
時間が空くと俗世間のなにかが自分に飛び込んでくる
そして、いつもなにかをしていないと、時間がもったいない。
そういった生活が当たり前になっている。
・・・・・・

朝の涼しいうち、浜にテントを張る
ここにはテントサイトという境目はない
自分の思うところにテントの位置を決める
目の前には日本海が広がっている
お盆ということもあり、たくさんのテントが張ってあり位置を選ぶのも一苦労
まず地面をを平らに、寝るとき痛くないように・・・

テントが完成して荷物を運び込んだころにはもう汗でぐっしょりだ。
ビールがうまい
澄んだ海の日本海が僕を待っている
およぐぞ!

しばらく泳いだり、海底の魚をみつけたり
のんびり浮かんでいたりしてテントに戻る

えっと次は何をしよう
めしの準備しようか
飯盒を炊くのは年を経るごとにうまくなった
やっぱり薪で炊かないと飯盒飯はうまくない


ここにはテレビはないし情報は何もない
だからいい
不要なことは何も考えない
・・・・・・

夜になって、バーベキューが終わる頃
沖に灯りがともりはじめる
ひとつ・ふたつ・・・
気が付くと数え切れないほどの灯りの数
イカ釣り船の光
夜スペースシャトルから日本を見ると、この季節日本海が一番明るいのだそうだ。
その一つ一つの光には働く人の汗があるんだ

潮騒の音がだんだん大きくなって、こころに染入るようになる。
頭に浮かぶことはほんの僅か
自分にとって一番大事なことだけ
自分の気持ちはどうなのか、どうしたいのか。
自問自答する時間。
そしてこれからどうすればいいのか。
頭の中がシンプルになっていく。


気がつくと、浜では家族連れの子供たちが花火をはじめ
花火の光にはしゃぐ子供たちの顔が一瞬映ったり見えなくなったりする。
ヒューヒュー・・・・・
あちらこちらで上がる花火


酔いがまわり、疲れてるぞもう寝ろと心がつぶやく
こんなに早い時間に寝るなんて、一年のうちこのときだけかもしれない
zzzz・・・

一年に一度の心の洗濯



あなたも時々は心の洗濯したほうがいいんじゃない?