飲食店の内装色考
 

美味しそうなお店とそうじゃないお店

最近このHPにお店の紹介を載せるためいろんな飲食店に調査にいってみるけど、いつも思うことがある。
それはお店の内装だ。
お店といってもラーメン屋・喫茶店などのことなのだが、どうも流行る店と流行らない店に共通の内装があるような気がするのだ。
ちょっとひとこと僕の意見を聞いてみてほしい。

喫茶店・キッチンについて

まずは喫茶店やキッチンについてだけど、明暗についてだ。
ときどき真っ白な喫茶店というのを見かける。
ぱっと見とてもかわいい雰囲気でいいんだけど、近づいてみると妙に汚れが気になる。
店の中に入って内装も真っ白というのはさらに汚れが気になる。
そして真っ白な店内というのは明るいんだけどなんか落ち着かない。
逆に暗い店内の方が流行っている店が多い気がするが、本当に店内が暗い店は女性客は少なくなる傾向があると思う。
典型的な流行っている店を考えてみるといえることは、テーブルから上は明るく下は暗めの配色になっているということだ。
目線から下が落ち着いた色だと居心地がなんかいい気がする。
椅子もそうだ。明るい色の椅子に座ると長居しづらい。

材質については木と石のイメージを比べた場合、これは明らかな結果が出る。
日本人は圧倒的に木のイメージに親近感を覚え、西洋人は石のイメージに親近感を覚えるという統計学上の数字がでている。生活習慣からだろうが大理石の洋館は落ち着かず、ログハウスには親しみを覚えるのが通例だ。
従って流行っている店もそんな気がする。
蔵王の「ソテー」という店は昔ずいぶん流行っていたが、石調の建物になって(外装だけど)なんか入りづらくなった。
テーブルも同様で大理石調のお店・そして白い色のテーブルのお店は食べるものも美味しくないような気にさえなる。
テーブルクロスについては柄がついたものではなく赤・青など暗めの単色のもの、もしくは暗いテーブルに白色の小さめのテーブルクロスのほうがお皿の白さが際立ち食材が美味しい気持ちになってくる。

ラーメン屋について

中華は朱色というのは長年の固定イメージで、内装が朱色というのであれば無難で可不可はあまり無いように思う。
朱色が自然に熱いラーメンを想像させるのがいい。
またラーメン屋は総じて新しくてきれいなお店は美味しくないという先入観がある。
「十八番」は三吉町の本店だけが流行っていて引野店や千田店はあまり流行っていないが、というのもその店の雰囲気から来るものじゃないかと思うことがある。
これを逆利用したのが「満麺亭」や「道楽」で、わざとレトロな雰囲気で新しいお店についての美味しくないイメージを払拭している。
最近はいろんな内装のラーメン店が出てきていて、白木を使った内装もよく見かけるが僕はどうも白木は合わないように感じるのだ。以前新涯町に「だいせん」というラーメン屋があったが、味はまずまずだったのに白木のカウンターとテーブルに器が白となっていてどうも和食(食堂)の店という内装のイメージを感じた。しばらくして店を閉めてしまったが、普通の朱色の中華料理店の内装だったらそうはならなかった様な気がするのだ。和食の店のラーメンは美味しい気がしない
「博多げんこつ」についても決して内装がいいとは思えない。しかしこの店は器が黒だ。白いスープに白い麺。これが黒い器に入っていてこのコントラストが美味しさを演出している気がする。
特に白木のテーブルには暗い器が必須だと思う。
「よってこや」は外装も凝っているが内装も研究している。さすがフランチャイズで目線から下が暗めの配色で木目調だ。

また材質について木と石では喫茶店と同様で木が勝ると思う。
「朱華園」の宮通店は大理石調の店だから余計に美味しくないように感じるのじゃないかな。ラーメンが冷たいイメージに思えてしまう。
またやはり目線から下はあまり明るくない方が落ち着くので次になんか行き易い。
 

以上思いつくままに書いたがどうだろうか? ご意見を求む