ふくやまシンフォニーオーケストラ
       第10回定期演奏会を聴く

 


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2009年7月5日、地元福山のオーケストラ”ふくやまシンフォニーオーケストラ”の第10回定期演奏会を聴きに行ってきた。

曲目は
  ・グリーグ ピアノ協奏曲イ短調
  ・ベートーヴェン 交響曲第九番「合唱」
となっていた。

 これまでのふくやまシンフォニーの定期演奏会は回数にちなんだ曲目の交響曲をメインにおいている。
第1回から第4回はブラームスの交響曲第1番から第4番、第5回・第6回はベートーヴェンの第5番および第6番、第7回から第9回はドボルザーク第7番から第9番ということで、今回の第10回定期は何になるのかと思ったらなんとベートーヴェンの第九だった。

これまで福山で行われた第九は仕事の都合で一度も聞けていないということもあったのだが、今回はうまく都合が付いて聴くことができた。

さて、地元のアマチュアのみんなはどんな第九を聴かせてくれるのだろう・・・

会場はほぼ満席。
合唱団も加わって地元の出演者が多いとさすがに盛況だ。
メインがベートーヴェンということで、僕は2階の中央前列を陣取ることにした。
今回は特にお目当ての人がいる訳でもないので、純粋にリーデンローズのオケと合唱の響きを堪能してみたい。




最初に小松一彦氏のプレトークなるものがあった。
この人、相当神経質でかつ変人という印象を受けた。
マエストロ小松がふくやまシンフォニーの音楽監督に付いていてくれるというのはとてもありがたいことだと思うが、聴衆に対して説教じみた曲に対する自分の考えを押し付けるような言い方はいかがなものか・・・それは音楽で表現してくれたらいいことなのにと天邪鬼な僕は感じたりしたのだが、これは後から音楽から充分伝わってくることになる。
福山の聴衆のレベルの低さを考えるとそれもわからないでもないのだ。なんせ中には田舎芝居を見るような感覚で来てる人もいるわけだからね( ;^^)ヘ..

さてグリーグのピアノコンチェルトが始まった。
実はこの曲の冒頭部分の数小節は昔遊びで練習したことがある。それほどに印象深い出だしの曲。
オケもピアノも大きな破綻無く見事に流れていく。なかなかやるなぁと感じざるを得ない。
1楽章のカデンツァのピアノは特に見事だった。
ピアニストの落合浩美さんは松永在住の人らしい。福山にこれだけ弾ける人がいるというのが少し嬉しく思えた。
落合さんこれからも頑張ってくださいね。応援します^^

休憩を挟んで第九。
1楽章から緊張感がすごくある。
2楽章が終わって合唱のメンバーが登場。
4楽章の大団円。
熱気が伝わってきて凄く良かった。
いや本当に良かった。
4楽章の途中から感動で久しぶりに泣けた。

バリトンの三原さん、とても良かったです。
合唱のみなさんも素晴らしい!
金管はppを吹くのは難しいだろうに頑張っておられました。直前に楽器が壊れた方は大変でしたね^^;
フルートの方は遠目には中学生に見えたけど(?)なかなかお上手です。
オーボエはとてもいい音が出てました。
弦はプロのオケと比べるとさすがに音量が低いものの全体のバランスはとれてました。
特にチェロはよかったです。
第一ヴァイオリンで一人だけ突出したゼスチャーを見せる方がおられ、それだけは控えた方がよろしいかと^^;;;


福山のアマオケがこれだけの演奏をすることができるというのはとても嬉しい。
最後まで聴いみて、やっぱりこれってマエストロ小松のおかげなんだろうと改めて感じたのだった。

福山もなかなか捨てたもんじゃない
ガンバレふくやまシンフォニーオーケストラ!